スズメバチの巣の駆除費用はいくら?大きさ別の相場と自分で駆除するリスク

スズメバチの巣の駆除費用相場
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軒下に見慣れない丸い塊を見つけたり、剪定しようとした枝の奥からハチが出入りしているのに気づいたりすると、背筋がひやりとします。業者に頼むべきか、自分で落とせるのか、市役所に相談すればよいのか、迷う方は多いはずです。スズメバチの巣の駆除費用は、業者に頼むと15,000円〜30,000円程度が中心です。巣が大きい場合や屋根裏などでは、50,000円を超えることもあります。

アシナガバチなら10,000円前後で収まる例が目立ち、ハチの種類と巣の大きさで金額が大きく動きます。この記事では、巣の見分け方、大きさ別と場所別の費用相場、自治体の補助制度、自分で駆除してよい境目までを表で整理しました。高額請求を避ける見積もりの確かめ方にも触れます。読み終えるころには、いまの巣を誰に任せればよいか、いくら用意しておけばよいかを、自分で判断できるようになります。5分ほどで読み終えられる内容なので、落ち着いて目を通してみてください。


目次

スズメバチの巣の駆除費用の相場|ハチの種類と巣の大きさ別

業者にハチの巣駆除を頼む費用は、ハチの種類と巣の大きさでおおよそ決まります。そこに設置場所の追加料金と出張費が上乗せされる、という組み立てです。まずは種類と大きさの2軸で、相場をつかんでおきましょう。

金額はいずれも目安で、地域や業者、巣の状態によって前後します。

ハチの種類別の駆除費用

ハチの種類 駆除費用の目安 費用が変わる理由
アシナガバチ 8,000円〜15,000円程度 巣が小さめで、外から見える場所に作りやすい
スズメバチ 15,000円〜30,000円程度 攻撃性が高く、防護服や専用の機材が要る
ミツバチ 15,000円〜30,000円程度 巣板が何枚も重なり、蜜の処理まで必要になる

※大型の巣や高所、閉じた空間では、いずれも上の幅を超えることがあります。

スズメバチの料金が高いのは、作業員が刺されるリスクを抱えて作業するためです。厚手の防護服や長い噴霧ノズルなど、装備にもお金がかかります。アシナガバチは比較的おとなしく、巣も小ぶりです。同じ大きさなら、スズメバチより安く出ます。

巣の大きさ(初期・中期・大型)別の駆除費用

同じスズメバチでも、こぶしより小さい巣と、バレーボールを超える巣では危険度がまるで違います。料金も、巣の育ち具合に合わせて段階的に上がります。

巣の段階 大きさの目安 見つかりやすい時期 スズメバチ アシナガバチ
初期 直径5cm前後まで 4〜6月ごろ 10,000円〜15,000円程度 5,000円〜10,000円程度
中期 直径10〜20cm前後 6〜8月ごろ 15,000円〜30,000円程度 8,000円〜15,000円程度
大型 直径30cm以上 8〜10月ごろ 30,000円〜50,000円程度、それ以上も 15,000円〜20,000円程度

※時期は地域や気候によって前後します。アシナガバチの巣は、大型でも20cm前後にとどまる例が目立ちます。

スズメバチの初期の巣は、とっくりを逆さにしたような形をしている種類もあります。キイロスズメバチなどの巣は、秋には直径50cmを超えるほど育つこともあります。

見つけた時点で巣が小さいほど、安く早く片づきます。 様子を見ようと待つあいだに、夏の巣は数週間で何倍にもふくらみます。


スズメバチ・アシナガバチ・ミツバチの巣の見分け方と危険度

業者に電話するとき、ハチの種類を伝えられると見積もりの精度が上がります。巣には近づかず、離れた場所から形とハチの姿を確かめてみましょう。スマートフォンのズームで撮っておけば、業者に写真を送るときにも役立ちます。

巣の形とハチの姿で見分ける

アシナガバチ スズメバチ ミツバチ
巣の形 六角形の穴がむき出しで、シャワーヘッドや逆さの傘のような形 球形で、表面に貝殻のようなしま模様。出入り口の穴が1つ 板状の巣が何枚も縦に並ぶ
巣の色 灰色〜薄茶色 茶色と黄土色のまだら 白〜黄色っぽいろう質
作りやすい場所 軒下、ベランダ、生垣や低い庭木の枝 軒下、屋根裏、木の枝、土の中 床下、壁の中、屋根裏、木のうろ
ハチの姿 細身で、長い後ろ脚を垂らして飛ぶ 太めの体に黄色やオレンジと黒のしま 小さく、体が毛でおおわれている
危険度 中 高 低〜中

スズメバチの巣は外側が殻でおおわれ、中が見えません。アシナガバチの巣は穴がむき出しで、幼虫の部屋が外からのぞけます。この違いさえ押さえておけば、遠目からでもおおよそ見分けられます。

危険度の違いと、ミツバチが別扱いになる理由

いちばん警戒したいのはスズメバチです。巣に近づくだけで集団で攻撃してくることがあります。大あごをカチカチと鳴らすのは、警告のサインとされています。この音を聞いたら、手で払わずに姿勢を低くして、静かにその場を離れてください。

アシナガバチは、巣を刺激しなければ襲ってくることの少ないハチです。とはいえ、生垣の剪定中に気づかず枝を揺らし、刺されてしまう話はよく耳にします。夏に庭木を切る前は、離れた場所から枝の奥にハチの出入りがないかを見ておくと安心です。

ミツバチはおとなしい性格ですが、ほかの2種と違って同じ巣を何年も使い続けます。床下や壁の中に巣を作られたら、巣板と蜜まで取り除かないと片づきません。残った蜜に別の虫が寄ってきたり、壁に蜜がしみ出したりするためです。

春先に、木の枝でミツバチが塊になってとまっていることがあります。これは分蜂群(ぶんぽうぐん)と呼ばれ、新しい巣を探している途中の群れです。数時間から数日で移っていくことがあるため、刺激せずに様子を見る選択肢もあります。気になるときは、ミツバチを扱う業者や地域の養蜂家に相談してみましょう。


設置場所で変わる追加料金と、自治体の補助制度

種類と大きさで基本料金が決まったら、次に効いてくるのが巣のある場所です。高いところや狭いところほど、道具と手間が増えて料金が上がります。

庭木の中・軒下・床下・屋根裏の追加料金

巣の場所 追加料金の目安 料金が上がる理由
庭木の中(手の届く高さ) 追加なし〜5,000円程度 枝をよけながら作業する。枝を切る場合は別料金のことも
1階の軒下 追加なしが中心 脚立で届く範囲なら基本料金に含まれやすい
2階の軒下、高い木の上(3m以上) 5,000円〜20,000円程度 はしごや高所用の機材が要る
床下 5,000円〜20,000円程度 狭い場所での作業になる。点検口がないと手間が増える
屋根裏、壁の中 10,000円〜30,000円程度 天井や外壁を外す場合は、解体と復旧の費用が別にかかる
土の中 5,000円〜15,000円程度 巣の位置を探り、掘り出す手間がかかる

※業者によって設定が大きく違います。出張費や、夜間・休日の割増が別にかかることもあります。

気をつけたいのは屋根裏と壁の中です。駆除そのものより、天井板や外壁を外して戻す工事代のほうが高くつくことがあります。見積もりの段階で、解体と復旧が含まれているかを必ず確かめてください。

高い木の上の巣は、駆除と同時に枝を落とす判断になることもあります。高木の作業料金の考え方は、高木の剪定費用|5m以上の相場と高所作業車の追加料金で整理しています。

自治体の補助金・無料回収制度の確認方法

ハチの巣の扱いは、市区町村によって対応がまったく異なります。個人の敷地にある巣は、所有者が業者に頼むとしている自治体が目立ちます。その一方で、次のような支援を用意している自治体もあります。

  • 駆除費用の一部を補助する(上限額があり、事前の申請が必要なことも)
  • 防護服や高所用の殺虫剤を無料で貸し出す
  • 駆除した巣の回収や、ごみとしての出し方を案内する
  • 地域の駆除業者を紹介する
  • 公園や道路など、公共の場所の巣は自治体が駆除する

確かめ方は簡単です。「市区町村名 ハチの巣」で検索し、自治体の公式サイトを開くのが早道です。載っていなければ、環境衛生課や保健所などの担当窓口に電話で聞いてみましょう。補助制度は、駆除のあとに申請しても対象外になる場合があります。業者を呼ぶ前に確かめておくと、取りこぼしがありません。

賃貸住宅にお住まいなら、先に管理会社か大家さんへ連絡してください。共用部分の巣は、建物側の負担で駆除してもらえることがあります。

高額請求を避ける見積もりの確認点

ハチの巣駆除は急ぎの依頼になりやすく、相場を知らないまま契約してしまいがちです。害虫駆除をめぐっては、広告の安い料金を見て頼んだら高額を請求された、という消費者トラブルも報告されています。作業に入る前に、次の点を確かめておきましょう。

  • 見積もりを作業前に書面かメッセージでもらう
  • 出張費、高所作業費、夜間料金、巣の処分費が含まれているか
  • 広告の「〇〇円〜」と、実際の巣で出た金額にどれだけ差があるか
  • 戻りバチ対策や、再発したときの保証の有無と期間
  • 見積もりだけで断った場合に、キャンセル料がかかるか

急ぎでなければ、2〜3社の金額を並べると相場からの外れに気づきやすくなります。見積もりの比べ方は、庭木の剪定業者を例にした庭木の剪定業者の選び方|料金体系と見積もり比較のコツが参考になります。 契約後に困ったことが起きたら、消費者ホットライン188に相談できます。


スズメバチの巣を自分で駆除するリスクと判断基準

業者の費用を聞いて、自分で落とせないかと考える方もいるでしょう。はっきりお伝えすると、スズメバチの巣は大きさに関係なく業者に任せてください。 自分での駆除を考えてよいのは、条件のそろった小さなアシナガバチの巣に限られます。

自分で駆除してよいケース・業者に頼むべきケース

状況 判断の目安
アシナガバチの巣で、手のひらより小さい 自分で検討できる
地面に立ったまま届き、開けた場所にある 自分で検討できる
春から初夏で、出入りするハチが数匹 自分で検討できる
スズメバチの巣(大きさを問わない) 業者に頼む
ミツバチの巣 業者や養蜂家に相談する
屋根裏、床下、壁の中、土の中 業者に頼む
脚立やはしごに乗らないと届かない 業者に頼む
8〜10月ごろで、ハチの出入りが多い 業者に頼む
過去にハチに刺されたことがある、アレルギーがある 業者に頼む
ハチの種類がはっきりわからない 業者に頼む

自分での駆除を考えるのは、上の3つの条件がすべてそろったときだけにしてください。1つでも業者側に当てはまるなら、無理をしないほうが結果的に安くつきます。刺されて通院することになれば、駆除費用を上回る出費と時間がかかります。

脚立の上での駆除は、とくに避けてほしい作業です。ハチに向かってこられた拍子に体勢を崩すと、刺される以上のけがにつながります。脚立を安全に使う基本は庭木の剪定用脚立の選び方|高さ・種類・安全に使うコツにまとめています。 ただしハチの巣に限っては、脚立が要る時点で業者に任せる線引きをおすすめします。

自分で駆除するときの装備と手順

条件のそろった小さなアシナガバチの巣なら、次の段取りで進めます。

  • 時間帯は、ハチが巣に戻っておとなしくなる日没後を選ぶ
  • 白や明るい色の長袖・長ズボン、帽子、手袋、ゴーグルで肌を出さない(ハチは黒い色に向かってきやすいとされます)。フェイスネット付きの蜂用防護服のような専用の服があると、肌の露出をより減らせます
  • 香水や整髪料は使わない
  • 懐中電灯には赤いセロハンをかぶせ、巣を直接照らしすぎない
  • ハチ用のジェット噴射タイプの殺虫剤を使い、製品ラベルの射程距離と使い方を守る。遠くから噴射できるジェットタイプの蜂用殺虫剤なら、巣との距離を保ったまま作業しやすくなります
  • 風上に立ち、ハチが落ちて動かなくなるまで巣に向けて噴射する
  • 動かなくなったら棒などで巣を落とし、袋に入れて口を閉じる
  • 巣のあった場所にも殺虫剤をかけ、戻ってくるハチに備える

落ちたハチは、死んでいても針に触れると刺さることがあるとされています。素手で拾わず、トングなどを使ってください。巣とハチの捨て方は、自治体のルールに従いましょう。

作業後の数日は、外に出ていて駆除を免れた戻りバチがうろつくことがあります。巣のあった場所には、しばらく近づかないようにします。

刺されたときの応急処置

万一刺されたら、まずその場から静かに離れることが先決です。巣の近くにとどまると、ほかのハチに続けて刺されるおそれがあります。

  • 刺された場所を流水でよく洗う
  • ミツバチの針が残っていたら、毒の袋をつままないよう爪やカードではじき取る
  • 保冷剤などで冷やす
  • 全身のじんましん、息苦しさ、めまい、吐き気が出たらすぐに119番する

ハチ毒への強い反応は、刺されてから短い時間で出ることがあります。以前に刺されたことがある人は、症状が重くなる場合があるとされています。腫れが軽くても、心配なら皮膚科や内科で相談してください。


駆除のベストシーズンと再発防止のポイント

ハチの巣は、季節によって大きさもハチの数もまるで違います。駆除しやすい時期を知っておけば、費用と危険の両方を抑えられます。

季節ごとの巣の状態と駆除のしやすさ

時期の目安 巣の状態 駆除のしやすさ
4〜6月ごろ 女王バチが1匹で巣を作り始める 巣が小さく、いちばん駆除しやすい
7〜8月ごろ 働きバチが増え、巣が急に大きくなる 業者に任せたい時期
9〜10月ごろ 巣が最大になり、ハチの攻撃性も高まる 自分での駆除は避ける
11月〜冬 新しい女王が巣を離れ、巣は空になっていく 空の巣なら撤去しやすい

※地域や気候、ハチの種類によって前後します。

ベストシーズンは、巣が小さい春から初夏です。 4〜6月ごろに軒下や庭木を見回り、とっくり型やピンポン玉ほどの巣を見つけたら、その時点で手を打つのがいちばん安上がりです。

スズメバチやアシナガバチは、同じ巣を翌年に使い回さないとされています。冬に空になった巣は、中にハチが残っていないことを確かめてから撤去すれば十分です。ミツバチは冬も巣で過ごすため、この考え方は当てはまりません。

再発を防ぐ庭の手入れと、剪定・消毒とのセット依頼

ハチは、前の年に巣があった場所の近くに、また巣を作りやすいといわれます。女王バチが巣作りの場所を探す春先に、次の手を打っておきましょう。

  • 前年に巣があった軒下や枝に、ハチ用の忌避スプレーをかけておく。ハチの巣を作らせない忌避タイプのスプレーを軒下にひと吹きしておくだけでも、見回りの手間が減ります
  • 通気口や戸袋のすき間に網を張り、屋根裏や壁の中に入られないようにする
  • 生垣や庭木の枝が混み合わないよう剪定し、巣をかけやすい暗がりを減らす
  • 春から初夏は、週に1回ほど軒下と庭木の内側を見回る

盆栽を育てている方は、棚の裏側や、鉢を並べた棚の下ものぞいてみてください。雨の当たらない棚の陰は、アシナガバチが巣をかけやすい場所です。水やりのついでに見ておけば、小さいうちに気づけます。棚の配置自体を見直したい方は盆栽棚の選び方と置き方|日当たり・風通しを活かす管理のコツも参考にしてください。

庭木の剪定や消毒と同じ日にハチの巣駆除を頼むと、出張が1回で済むぶん費用を抑えやすくなります。ただし、ハチの巣駆除を扱っていない植木屋もあり、セット割引の有無も業者しだいです。割引はない前提で見積もりを取り、出張費が二重にかからないかを確かめるくらいがちょうどよいでしょう。

毛虫やチャドクガなど、葉につく害虫の駆除費用は庭木の消毒・害虫駆除の費用|毛虫駆除の相場と依頼の目安で詳しく扱っています。 刺される危険と隣り合わせのハチの巣とは違い、毛虫は予防の消毒で手を打てる部分が大きいのが特徴です。


まとめ|スズメバチの巣の駆除費用は小さいうちに動くほど安い

ハチの巣駆除は、種類と大きさ、場所の3つで金額が決まります。最後にポイントを振り返っておきましょう。

  • スズメバチの巣の駆除費用は15,000円〜30,000円程度が中心。大型や屋根裏では50,000円を超えることも
  • アシナガバチは8,000円〜15,000円程度。ミツバチは蜜の処理まで含めて考える
  • 初期・中期・大型で段階的に上がり、春から初夏の小さな巣がいちばん安い
  • 2階の軒下などの高所、床下、屋根裏は追加料金の対象。屋根裏と壁の中は解体・復旧費に注意
  • 自治体によっては補助金や防護服の貸し出しがある。業者を呼ぶ前に公式サイトで確認
  • 見積もりは作業前に書面でもらい、追加料金と保証の範囲を確かめる
  • 自分で駆除してよいのは、小さなアシナガバチの巣で、条件がすべてそろったときだけ
  • 刺されて全身に症状が出たら、ためらわず119番
  • 再発防止は、春先の忌避スプレーと、枝が混み合わない剪定

まずは離れた場所から、いまの巣をスマートフォンで1枚撮ってみてください。巣の形と大きさ、場所がわかれば、この記事の表からおおよその費用が見えてきます。そのうえで自治体の制度を確かめ、納得できる業者に任せて、安心して庭に出られる毎日を取り戻しませんか。

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この記事を書いた人

盆栽・庭木・観葉植物の育て方や選び方を発信する「sabi-green.」の編集チームです。専門書や生産者・園芸店の情報、専門サイトの情報などをもとに、初心者が疑問に思いやすいポイントを整理してお届けしています。

「盆栽は難しそう」「すぐ枯らしてしまう」という悩みを自分自身も経験してきたからこそ、専門書的な正しさよりも、初心者が実際につまずくポイントに寄り添った情報をお届けしたいと考えています。

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