カエルをテラリウムで飼う方法|初心者向けの種類と育て方

カエルのテラリウム飼育に適した種類と環境
  • URLをコピーしました!

苔テラリウムや観葉植物の緑に慣れてくると、「この小さな森を、カエルが歩いていたら」と想像したくなります。けれど同時に、臭いや鳴き声は平気か、脱走しないか、エサの虫を用意し続けられるかと、不安も浮かんでくるはずです。

植物を育てるテラリウムと、カエルを飼うテラリウムは、見た目が似ていても組み立て方が違います。違いを知らないまま始めると、カエルが弱ったり、ケージがカビだらけになったりしがちです。反対に、要点さえ押さえれば、仕事から帰ってガラス越しに眺める小さな水辺の森を、無理なく長く楽しめます。

この記事では、カエルをテラリウムで飼う方法を、初心者向けの種類の比較から順にまとめました。必要な設備、レイアウトの手順、カエルと相性のよい植物、給餌と掃除の管理カレンダー、困ったときの対処法まで扱います。読み終えるころには、自分に合うカエルと、迎える日までの準備がはっきり見えているはずです。

先に要点をまとめます。

  • カエルを飼うなら、苔の密閉容器ではなく換気できる前開きのケージを使います
  • 初心者には、丈夫でエサの間隔をあけやすいイエアメガエルが始めやすい種類です
  • ケージの中では肥料や殺虫剤を使いません。植物は農薬を落としてから植えます
  • 臭いの元はカエルよりも、フンの放置とエサ虫の保管ケースです
  • レイアウトを組んだら、1〜2週間ほど様子を見てからカエルを迎えましょう

目次

カエルはテラリウムで飼える?始める前に知っておきたいこと

カエルはテラリウムで飼えます。ただし、苔を育てる瓶にそのまま入れるわけではありません。カエルが暮らしやすい環境を先に決め、そこへ植物を合わせるのが基本の考え方です。

生き物を主役にしたテラリウムは「ビバリウム」とも呼ばれます。水場を広く取り、陸と水辺を組み合わせたものは「パルダリウム」です。どちらも、植物だけのテラリウムとは発想が逆になります。テラリウムの基本的な種類や始め方はテラリウムとは?種類・始め方・植物の選び方を初心者向けに解説で詳しく解説しています。

苔テラリウムとカエルのテラリウムは「換気」が逆

いちばん大きな違いは、フタの考え方です。苔テラリウムはフタを閉めて湿度を保ちますが、カエルを入れるなら空気の通り道が欠かせません。

項目 苔テラリウム カエルのテラリウム
主役 苔・植物 カエル
フタ 閉めて湿度を保つ 天面のメッシュで換気する
容器 ガラス瓶・小さな器 前開きの専用ケージ
温度 室温まかせでも育つ 種類に合わせて保温・冷房
日々の手入れ 霧吹き・ときどき剪定 給餌・水替え・フン取り

密閉した瓶は空気がよどみ、日が当たると中の温度も一気に上がります。カエルにとっては過酷な環境です。苔だけで楽しむ容器の作り方は苔テラリウムとは?作り方・育て方・材料の選び方を初心者向けに解説にまとめています。

カエル以外の生き物も含めて比べたい方は、コケリウムに入れられる生き物|同居できる種類と必要な設備もあわせてどうぞ。水の中を泳ぐ姿を眺めたいなら、メダカを主役にしたアクアテラリウムという選び方もあります。

臭い・鳴き声・脱走の不安を先に整理する

同居をためらう理由の多くは、事前に手を打てるものです。よく聞く不安と、その対策を並べてみます。

不安 実際のところ 打てる手
臭い カエル自体の臭いは少なく、フンや食べ残しの放置で出る フンをこまめに取る。エサ虫のケースを清潔にする
鳴き声 種類と、オスかメスかで大きく違う 声の小さい種類を選ぶ。性別を店で相談する
脱走 体が柔らかく、小さなすき間から出る ロック付きのケージにし、配線の穴をふさぐ
エサやり 多くは生きた虫しか食べない 給餌の間隔をあけやすい種類を選ぶ
寿命 10年を超える種類もいる 長く付き合えるかを考えてから迎える

とくに寿命は見落としがちです。植物のテラリウムは数年で組み直せますが、カエルがいるとそうはいきません。引っ越しや転勤があっても連れていけるかまで、一度考えておくと安心です。

飼えないカエルと、野外のカエルを飼うときのルール

ウシガエルやオオヒキガエルなどは特定外来生物に指定されていて、許可なく飼うことはできません。お店で売られている種類なら心配はいりませんが、知人から譲られる場合は種類を確かめましょう。

身近なアマガエルを持ち帰るときは、採ってよい場所かどうかを先に確認します。公園や保護区では採集が禁じられていることがあり、地域の条例で決まっている場合もあります。飼えなくなっても、野外に放すことはしないでください。カエルツボカビ症などの病気を広げるおそれがあるためです。


テラリウム向きのカエルの種類|初心者におすすめの比較表

不安の整理ができたら、どのカエルを迎えるかを考えましょう。テラリウムで人気の種類を、大きさや鳴き声で比べました。大きさは大人になったときのおおよその目安で、個体差があります。

種類 大きさの目安 飼育難易度 鳴き声 入手しやすさ テラリウムとの相性
イエアメガエル 7〜10cm前後 やさしい オスは夜に低い声で鳴くことがある ペットショップ・爬虫類専門店で見つけやすい ◯ 丈夫な植物なら合う
ニホンアマガエル 3〜4cm前後 やさしい〜ふつう オスはよく鳴き、声が大きい 店では少なめ。野外採集はルールの確認を ◯
ヤドクガエルの仲間(マダラ・アイゾメなど) 3〜5cm前後 ふつう(エサの用意が壁) オスが虫のような小さな声で鳴く 爬虫類専門店・即売イベント ◎ 植物との相性が特によい
アカメアマガエル 5〜7cm前後 ややむずかしい オスが短く鳴く 専門店 ◯ 高さのあるケージが必要
ツノガエルの仲間 10cmを超えることも やさしい ほとんど鳴かない 見つけやすい △ 土にもぐり植物を掘り返す

ツノガエルは丈夫で人気ですが、土にもぐって暮らし、植えた植物を掘り返してしまいます。植物と一緒に楽しむテラリウムには向きません。

迷ったらイエアメガエルから

はじめての1匹なら、イエアメガエルをおすすめします。体が丈夫で温度の変化にも比較的強く、大人になれば週に2〜3回のエサで足ります。ピンセットから人工フードを食べるようになる個体もいて、虫の扱いが苦手な方にも続けやすい種類です。

気をつけたいのは体の大きさと重さです。細い茎の植物は、乗られるとすぐに折れます。葉と茎のしっかりした植物を選び、高さ45cm前後のケージで登れる場所を作ってあげましょう。

植物の景色を主役にするならヤドクガエル

苔や植物の景色を存分に作り込みたいなら、ヤドクガエルの仲間がよく合います。体が小さく植物を傷めにくいうえ、昼に活動するので、帰宅後や休日にも姿を見つけやすいカエルです。

名前に「毒」とありますが、毒は野生でのエサに由来します。店で売られている飼育下で殖えた個体は、毒をほとんど持たないとされています。

いちばんの壁はエサです。ショウジョウバエのような小さな虫を、ほぼ毎日用意しなければなりません。エサ虫を自分で殖やし続ける手間を受け入れられるかどうかで決めましょう。

ニホンアマガエルを飼うときの注意

アマガエルは小さく、身近で、気軽に始められそうに見えます。ただ、小さな虫を頻繁に与える必要があり、オスは夜に大きな声で鳴きます。寝室の近くに置くなら、声の大きさは覚悟しておきましょう。

皮膚から出る粘液は、目や口に入ると刺激になります。どの種類も同じですが、カエルを触ったあとは石けんで手をよく洗いましょう。


カエルのテラリウムに必要な設備リスト

迎えるカエルが決まったら、次は住まいの準備です。最初にそろえたい設備を、役割と選び方のポイントとあわせて表にしました。

設備 役割 選び方のポイント
ロック付きの前開きケージ 脱走防止・換気・世話のしやすさ 天面がメッシュで、扉に鍵がかかるもの
霧吹き(またはミスト装置) 湿度を保つ 手動の霧吹きで十分。留守が多いなら自動のミスト装置も
温湿度計 環境の確認 デジタル式をケージの中段に置く
隠れ家 落ち着ける場所をつくる コルク樹皮・流木・横に倒した素焼き鉢
水場(水入れ) 水分補給・水浴び 浅く、カエルが自分で出られるもの
保温器具とサーモスタット 冬の保温 パネルヒーターをケージの側面か背面に貼る
植物用のLEDライト 植物の生育と昼夜のリズム 熱を持ちにくいLEDを、タイマーで点灯

ケージを選ぶときは、天面がメッシュで扉にロックがかかる前開きタイプかどうかを確かめましょう。扉がしっかり閉まる前開きの爬虫類・両生類用ケージのように、小型のカエルに合うサイズで最初から通気穴が開いている製品なら、組み立てもスムーズです。温湿度計は、吸盤でガラス面に貼れる爬虫類用のものを選ぶと、ケージ内の実際の環境が分かりやすくなります。ケージに貼って使える爬虫類用のコードレス温湿度計なら、配線が邪魔にならずに済みます。

このほか、エサ用のピンセットとカルシウム剤も用意しておきます。カルシウムが不足すると骨が弱る病気につながるため、エサの虫に粉をまぶして与えます。先端が細い爬虫類・両生類向けの竹製ピンセットがあると、虫をつまんで口元まで運びやすくなります。

霧吹きと水入れの水は、カルキを抜いてから使いましょう。カエルは皮膚から水を吸うため、水道水をそのまま使うのは避けます。汲み置きした水か、市販のカルキ抜き剤で処理した水を使えば安心です。

ケージのサイズと置き場所の目安

ケージの大きさは、カエルの暮らし方で決めます。木に登るカエルは高さ、地面を歩くカエルは床の広さを優先します。

飼う種類と数 ケージの目安(幅×奥行×高さ)
イエアメガエル1匹 30×30×45cm前後
ヤドクガエル1〜2匹 30×30×30〜45cm前後
ニホンアマガエル1〜2匹 30×30×30cm前後

置き場所は、直射日光とエアコンの風が当たらない場所を選びます。ガラスのケージは日が当たると中が蒸し風呂になり、カエルが弱ってしまいます。床材や水を入れたケージは想像以上に重いので、しっかりした棚に置きましょう。容器選びに迷ったらテラリウムキットの選び方|初心者におすすめのタイプと失敗しないコツも参考にしてください。


カエルのテラリウムのレイアウトの作り方

設備がそろったら、いよいよレイアウトです。大切なのは見た目より、掃除のしやすさと水はけです。毎日手を入れる場所だと考えて組み立てましょう。

底から順に組み立てる手順

  1. ケージの底にハイドロボールや軽石を2〜3cm敷き、余分な水をためる排水層にします
  2. 排水層の上に鉢底ネットや不織布を敷き、土が落ちていかないようにします
  3. ヤシガラ土やテラリウム用のソイルを入れ、奥を高く、手前を低くします
  4. 背面に流木やコルク板を立て、カエルが登れる足場を作ります
  5. 手前の取り出しやすい位置に、浅い水入れを埋め込みます
  6. 背面と中ほどに植物を植え、床の一部に苔や水苔をのせます
  7. 霧吹きで全体を湿らせ、1〜2週間ほど温度と湿度の動きを確かめます

水入れを手前に置くのは、毎日の水替えを楽にするためです。奥に置くと、植物をかき分けて取り出すことになり、手入れが続きません。深さは、カエルが座ったときに顔が水から出る程度が目安です。小さなカエルは泳ぎが得意ではなく、深い水では溺れることがあります。

床にのせる水苔は、乾いた状態で売られています。戻し方は水苔の戻し方と使い方|盆栽・苔玉・テラリウムでの活用法を参考にしてください。

空回しの期間に、植物の傷みやカビの出方を見ておきます。結露でガラスがずっと曇っているなら、換気が足りていません。天面のメッシュをふさいでいないか確かめましょう。

カエルと相性のよい植物リスト

カエルは肉食で、植物を食べることはまずありません。植物選びで気をつけたいのは、毒性よりも丈夫さと、農薬が残っていないかどうかです。テラリウムでよく使われる植物を、置き場所ごとにまとめました。

植物 置き場所 特徴
ポトス 背面・つる とても丈夫で、イエアメガエルが乗っても折れにくい
フィカス・プミラ 背面の壁 小さな葉で壁をはうように広がる
ネオレゲリア(ブロメリアの仲間) 中ほど・流木の上 葉の付け根に水がたまり、カエルの休み場所になる
フィットニア 手前 湿度を好み、葉脈の模様が映える
ペペロミアの仲間 中ほど 肉厚の葉で傷みにくい
小型のシダの仲間 中ほど・日陰 湿った環境に強い
ハイゴケ 床・流木の表面 湿度を保ち、景色をまとめる

ほかの候補を探すならテラリウムにおすすめの植物|初心者でも育てやすい種類と選び方も役立ちます。ハイゴケの性質はハイゴケの育て方|苔玉・盆栽の表土に使える万能な苔を解説で詳しく扱っています。植物主体のテラリウムの作り方は観葉植物のテラリウムの作り方|初心者でも育てやすい種類と手順を解説にまとめています。

避けるべき薬剤・肥料と、植物の下準備

カエルは皮膚から水分を取り込むため、薬剤の影響を受けやすい生き物です。植物を育てるときの習慣を、そのまま持ち込まないようにしましょう。

  • 化成肥料・液体肥料・活力剤は、ケージの中では使いません
  • 殺虫剤や殺菌剤も使いません。粒状の浸透移行性殺虫剤は、植物の中に長く残ります
  • ケージや水入れの掃除には、洗剤・漂白剤・アルコールを使わず、お湯と水だけで洗います
  • 虫よけスプレーや蚊取り製品は、ケージのそばで使わないようにします
  • ハンドクリームや日焼け止めがついた手では、ケージの中を触らないでください

肥料がなくても、カエルのフンが少しずつ養分になるため、植物はゆっくり育ちます。

買ってきた植物は、根の土を落として水でよく洗い、しばらく別の鉢で育ててから植えましょう。お店での農薬の使い方までは、わからないことが多いためです。両生類向けに無農薬で育てた苗を扱う専門店もあります。屋外で拾った流木や石は、熱湯をかけてから使います。


カエルのテラリウムの育て方|給餌と掃除の管理カレンダー

レイアウトが落ち着いてカエルを迎えたら、日々の世話が始まります。慣れてしまえば、毎日の作業は5〜10分ほどで終わります。

エサの種類と与える頻度

カエルの多くは、動く虫にしか反応しません。種類ごとのエサと、大人のカエルに与える頻度の目安です。

種類 おもなエサ 頻度の目安(大人)
イエアメガエル コオロギ。慣れればカエル用の人工フード 週2〜3回
ヤドクガエル 飛ばない品種のショウジョウバエ、トビムシ 毎日〜1日おき
ニホンアマガエル 小さなコオロギ、ショウジョウバエ 1〜2日おき

子ガエルのうちは、これより回数を増やします。エサの大きさは、カエルの目と目の間の幅を超えないくらいが目安です。

回数は表を目安にしながら、体つきを見て調整しましょう。腰の骨が浮いてきたら足りず、横に丸く張ってきたら多すぎます。食べ残したコオロギは、寝ているカエルをかじることがあるため、その日のうちに取り出します。

毎日・週1・月1の管理カレンダー

頻度 やること
毎日 霧吹き、水入れの水替え、温湿度の確認、目についたフンを取る
給餌の日 エサにカルシウム剤をまぶす。食べ残した虫を回収する
週1回 ガラス面を水だけで拭く、植物の傷みとカビの確認、エサ虫ケースの掃除、カエルの体つきの確認
月1回 水入れを熱湯で洗う、汚れた床材の表面を入れ替える、伸びた植物を切る、ヒーターと扉のロックの点検
季節の変わり目 保温器具とエアコンの設定を見直す
年1回前後 床材を大きく入れ替える(作業中、カエルは別の容器へ)

霧吹きは朝と夜の1〜2回が目安です。ケージ全体がしっとりし、次の霧吹きまでに表面が少し乾くくらいがちょうどよい状態です。ずっと水びたしの床は、カビとにおいの原因になります。霧がきめ細かく出るミストスプレーのように粒子の細かいタイプを使うと、植物やカエルの皮膚に水滴が残りすぎず、ムラなく湿らせやすくなります。

留守にする日と季節の温度管理

日中は家にいない会社員の方こそ、温度の管理に気を配りましょう。夏の閉めきった部屋は、30℃を軽く超えます。多くのカエルは暑さに弱く、とくにヤドクガエルは28℃を超える状態が続くと弱りやすいとされています。夏は外出中もエアコンをつけておくのが安全です。

冬は、熱帯にすむ種類なら20℃前後を下回らないように、パネルヒーターとサーモスタットで保温します。適温は種類や個体によって前後するので、迎えたお店の目安もあわせて確かめておきましょう。

旅行で家を空けるなら、出かける前に霧吹きをたっぷりして、水入れを満たしておきます。健康な大人のイエアメガエルなら、2〜3日エサを抜いても大きな問題にはなりにくいです。体の小さなヤドクガエルは体力が少ないため、長く空けるなら世話を頼める人を決めておきましょう。


カエルのテラリウムでよくあるトラブルと対策

どれだけ準備しても、飼っていれば困りごとは起こります。よくある4つのトラブルを、原因と対策の組み合わせで整理しました。

トラブル よくある原因 対策
脱走 扉の閉め忘れ、配線の穴のすき間 ロックを習慣にし、穴はスポンジでふさぐ
拒食 迎えた直後の緊張、温度の低さ、エサが大きすぎる 温度を確かめ、エサを小さくして様子を見る
カビ 食べ残し、水のやりすぎ、換気不足 死んだ虫を取り、霧吹きを減らし、換気を見直す
臭い フンの放置、水入れの汚れ、エサ虫ケース 毎日のフン取りとエサ虫ケースの掃除

脱走を防ぐ・見つける

木に登るカエルは、ガラス面も壁も平気で登ります。扉を閉めたら、ロックまで必ずかけると決めておきましょう。ヒーターの配線を通す穴は、思った以上のすき間になります。

もし脱走したら、湿って暗い場所から探します。家具の裏、洗面所や台所の周り、観葉植物の鉢の陰が定番です。夜に部屋を暗くし、床に水を張った皿と濡らしたタオルを置いておくと、そこへ寄ってくることがあります。

エサを食べない(拒食)

迎えてすぐの1週間ほどは、環境に慣れずに食べないことがあります。この時期はあまりのぞき込まず、そっとしておきましょう。

それでも食べないときは、温度が低すぎないか、エサが大きすぎないかを見直します。体がやせてきた、皮膚の色が急に変わった、じっとして動かないといった様子があれば、迷わず両生類を診られる動物病院に相談してください。

カビが生えた

立ち上げたばかりのケージでは、流木に白いふわふわしたカビが出ることがあります。多くは数週間で落ち着くので、目立つ部分を取りながら見守りましょう。

カビが続くときは、食べ残しの虫の死骸や、湿りすぎの床が原因です。トビムシをケージに入れておくと、カビや有機物を食べて掃除してくれます。苔のカビへの対処は苔テラリウムが枯れる・カビる原因と対処法|症状別の見分け方も参考になります。

臭いが気になる

カエルのケージがにおうとき、原因はたいていフンか、エサ虫の保管ケースです。とくにコオロギのケースは、死骸や食べかすがたまるとすぐににおいます。ケージより先にエサ虫のケースを掃除すると、部屋のにおいがぐっと減ります。

ケージ側は、毎日のフン取りと水入れの水替えで十分に抑えられます。それでもにおうなら、床材の表面を入れ替える時期です。


まとめ|カエルのテラリウムで小さな森を育てよう

最後に、この記事のポイントを振り返ります。

  • カエルのテラリウムは、苔の密閉容器ではなく換気できる前開きのケージで作ります
  • 初心者にはイエアメガエルが始めやすく、植物を主役にするならヤドクガエルが合います
  • 設備は、ロック付きケージ・霧吹き・温湿度計・隠れ家・水場・保温器具が基本です
  • レイアウトは水入れを手前に置き、掃除のしやすさと水はけを優先します
  • ケージの中では肥料と殺虫剤を使いません。植物は洗ってから植えましょう
  • 毎日の霧吹きと水替え、給餌日のカルシウム剤、週1回と月1回の掃除で管理します
  • 臭い対策は、フン取りとエサ虫ケースの掃除から始めましょう

苔や観葉植物を育ててきた経験は、カエルのテラリウムでもそのまま生きます。違うのは、植物よりも先に、そこで暮らす生き物のことを考える点だけです。

週末に、気になる種類をお店で実際に見て、店員さんに飼い方を聞いてみましょう。ケージとレイアウトを先に作って、植物が根づくのを待つ時間も楽しいものです。ガラスの向こうの葉の上に、カエルがちょこんと座っている景色を、あなたの部屋にも迎えてみませんか?

本記事にはプロモーション(アフィリエイト広告)が含まれます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

盆栽・庭木・観葉植物の育て方や選び方を発信する「sabi-green.」の編集チームです。専門書や生産者・園芸店の情報、専門サイトの情報などをもとに、初心者が疑問に思いやすいポイントを整理してお届けしています。

「盆栽は難しそう」「すぐ枯らしてしまう」という悩みを自分自身も経験してきたからこそ、専門書的な正しさよりも、初心者が実際につまずくポイントに寄り添った情報をお届けしたいと考えています。

目次