目隠しフェンスの施工費用はいくら?素材別の相場とDIY vs 業者の違い

目隠しフェンス施工費用の相場比較
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リビングのカーテンを開けると、隣の家の窓と目が合う。洗濯物を干すたびに、通りを歩く人の視線が気になる。目隠しフェンスを立てたいと思っても、費用の見当がつかないと業者への問い合わせもためらってしまいます。

先に目安をお伝えします。目隠しフェンスを業者に頼んだ場合の施工費用は、1mあたり1万〜6万円ほどです。素材と高さの組み合わせで、同じ長さでも数倍の差がつきます。この目安は、外構業者の料金例やメーカーの公表価格をもとに整理したものです。

この記事では、木製・アルミ・樹脂・ブロック塀併用の素材別相場から入ります。続いて高さ別の違いと建てる前に確認したいルール、DIYと業者の比較、シンボルツリーで隠す場合との比べ方、見積書の見方の順に整理しました。読み終えるころには、手元に届いた見積もりが妥当かどうか、自分の目で判断できるようになります。5分ほどで読めますので、気になる見出しだけでも目を通してみてください。


目次

目隠しフェンスの施工費用は1mあたりいくら?素材別の相場

業者施工の費用は、素材でおおよその価格帯が決まります。下の表は、高さ1.2〜1.8m前後の目隠しタイプを想定した1mあたりの目安です。外構業者の料金例やメーカー価格をもとに整理したもので、地域や業者、現場の状態によって前後します。

素材 1mあたりの施工費用の目安 耐用年数の目安 主な手入れ
木製(ソフトウッド) 1万〜2.5万円 5〜10年ほど 1〜3年ごとに防腐塗装
アルミ 1.5万〜4万円 20年以上とされる 汚れたときの水洗い
樹脂・人工木 2万〜5万円 15〜20年ほど 汚れたときの水洗い
ブロック塀+フェンス 3万〜6万円 ブロックは長持ちするが定期点検が必要 ひび割れ・傾きの点検

耐用年数は、日当たりや雨の当たり方、手入れの頻度で大きく変わります。表の数字は、手入れを続けた場合の目安として見てください。

木製は初期費用が安いが、塗り直しが前提

スギやSPFといったソフトウッド(柔らかい針葉樹の木材)のフェンスは、材料が手に入りやすく価格も抑えられます。木目のやさしい表情は、植物の多い庭によくなじみます。

その代わり、雨と紫外線にはどうしても弱い素材です。防腐塗装をさぼると、柱の根元から腐りが進みます。柱が傷むとフェンス全体が傾くため、塗り直しの手間まで含めて選びましょう。ウリンなどの硬いハードウッドを選べば長持ちしますが、価格はアルミと同じかそれ以上になります。

アルミと樹脂は「塗らなくていい」ぶん初期費用が上がる

アルミフェンスは、エクステリアメーカー各社が力を入れている素材のひとつです。錆びにくく軽いうえ、幅と高さを選べるアルミ製のボーダーフェンスのように横板タイプやルーバータイプなどデザインも選べます。木目調のシートを貼った製品なら、木製に近い見た目も手に入ります。

樹脂や人工木のフェンスは、木粉と樹脂を混ぜた板などを使ったものです。手ざわりが木に近く、腐る心配もありません。幅と高さを選べる人工木の目隠しフェンスのように、サイズ展開が豊富な製品なら、敷地の寸法に合わせやすくなります。ただし製品によっては、夏の直射日光でわずかに反ったり色があせたりします。

平日は庭に出る時間がない方には、アルミか樹脂をすすめます。木製との差額は、10年分の塗料代と週末の塗装作業でかなり埋まるからです。

ブロック塀+フェンスは基礎から作るぶん最も高い

下段にコンクリートブロックを数段積み、その上にフェンスを載せる組み合わせです。足元をしっかり隠せて、土留め(どどめ。土が崩れないよう押さえること)も兼ねられます。

費用が高くなるのは、ブロックを積むための基礎工事が加わるためです。敷地と道路に高低差があるなら、この形が選ばれやすくなります。

10mのフェンスを立てたら総額はいくら?

上の単価で、長さ10mの場合を単純計算してみます。実際の見積もりではなく、あくまで掛け算の結果です。

素材 10mの総額の目安
木製 10万〜25万円
アルミ 15万〜40万円
樹脂・人工木 20万〜50万円
ブロック塀+フェンス 30万〜60万円

ここに、既存の塀の撤去費や残土の処分費、出張費が加わることがあります。逆に3mほどの短いフェンスは、職人の移動や準備の手間が長さで割られないため、1mあたりの単価が割高になりがちです。


高さ別の目隠しフェンス施工費用|1m・1.5m・2mの違い

素材の次に金額を動かすのが高さです。同じアルミフェンスでも、1mと2mでは1mあたりの単価がおよそ2倍以上に開きます。

高さ 1mあたりの目安(アルミの場合) 隠せる範囲 気をつけたい点
1m前後 1万〜2万円 座ったときの目線、足元 立った人の視線は切れない
1.5m前後 1.5万〜3万円 歩行者の目線をおおむね遮れる 道路との高低差で効果が変わる
2m前後 2.5万〜5万円 立った大人の目線をしっかり遮れる 風の力が増し、圧迫感も強くなる

大人が立ったときの目線は、地面からおよそ1.4〜1.6mです。ただ、道路より敷地が低ければ必要な高さは上がります。隠したい場所に立ち、外からどう見えるかを家族に確かめてもらうと、必要以上に高くせずに済みます。

高さが上がるほど柱と基礎にお金がかかる

フェンスは高くなるほど、帆のように風を受けます。すき間の少ない目隠しタイプは、なおさらです。

そのため2m近いフェンスでは、太い柱を使う、柱の間隔を詰める、基礎を深く大きくするといった対策が必要になります。メーカーによっては、フェンスを上下2段に組む仕様もあります。単価が上がるのは、パネルの面積より柱と基礎が増えるためだと考えておくと、見積書が読みやすくなります。

風の強い地域なら、板と板のあいだに少しすき間のあるタイプやルーバータイプも検討してみてください。風が抜けるぶん、柱への負担が軽くなります。

ブロック塀の高さ制限と自治体のルール

ブロック塀には、建築基準法施行令で構造の基準が定められています。補強コンクリートブロック造の塀は、高さ2.2m以下が上限とされています。高さ1.2mを超える場合は、一定の間隔で控壁(ひかえかべ。塀を横から支える壁)を設けるといった決まりもあります。壁の厚さや鉄筋の入れ方など細かな条件もあるため、実際の数値は施工する業者に確認してもらいましょう。

ブロックの上に高い目隠しフェンスを載せると、フェンスが受けた風の力がブロックにかかります。何段のブロックにどの高さのフェンスを載せられるかは、メーカーの施工基準に沿って業者に決めてもらいましょう。2018年の大阪府北部地震ではブロック塀の倒壊被害が出ました。それ以降、ブロック塀の撤去や生垣への切り替えに補助金を出す自治体もあります。

もうひとつ見落としやすいのが、地域ごとのルールです。地区計画や建築協定で、道路沿いの塀の高さや素材が決められている住宅地もあります。工事を頼む前に、自治体の窓口か業者に確認しておくと安心です。

隣地境界のトラブルを防ぐ3つの確認

目隠しフェンスは、隣の家との境目に立つ工作物です。金額より先に、次の3点を押さえておきましょう。

  • 境界標(境界杭)の位置を確かめる:柱だけでなく、地中の基礎まで自分の敷地に収まるようにします
  • 工事の前に隣家へひと声かける:工事中の音や、作業で隣地に足を踏み入れる可能性を伝えておきます
  • 隣家側から見た面も考える:完成後に日当たりや風通しが変わることもあるため、高さとデザインを共有しておきます

境界線の上に隣家と共同で建てる方法もあり、民法にも費用の分担についての規定があります。とはいえ、費用や将来の建て替えで意見が分かれやすいのも事実です。自分の敷地内に自費で建てるほうが、のちのちもめにくくなります。


目隠しフェンスはDIYできる?業者施工との費用・工期・耐久性の比較

アルミや樹脂のフェンスは、ホームセンターや通販でも部材を買えます。DIYで浮くのは主に工事費の部分です。そのぶん、柱を立てる作業をすべて自分で担うことになります。

比べる点 DIY 業者施工
費用 材料費と道具代が中心。工事費のぶん安い 1mあたり1万〜6万円ほど
工期(10mの場合) 週末2〜4回ほど。モルタルが固まるのを待つ日も必要 1〜3日ほど。ブロックを積むならもう少しかかる
仕上がり 柱の垂直と間隔の精度しだい メーカーの施工基準に沿って組み立てる
耐久性 基礎の深さと固定の出来で差が出る 素材本来の耐用年数に近づけやすい
保証 部材の初期不良への対応が中心 製品保証と施工保証がつくことが多い
向く高さ 1.2m前後まで 1.5m以上、ブロック併用

インパクトドライバーや水平器、穴掘りの道具を持っていない場合は、その購入費も見込んでおきましょう。差額が思ったほど大きくないなら、業者に任せて週末を空けるという考え方もあります。

基礎工事をせず手軽に始めたいなら、置くだけで設置できる自立式の目隠しフェンスのようなタイプも選択肢になります。穴を掘らずに済むぶん、低めの目隠しであれば週末の作業で収まります。

DIYで失敗しやすいのは柱の垂直と基礎

DIYのつまずきは、パネルを取り付ける作業ではなく、その前の柱立てで起こります。柱が数ミリ傾くと、パネルの端がそろわず見た目が崩れます。基礎が浅ければ、台風のあとにフェンスごと傾くこともあります。

怖いのは、倒れたフェンスが隣の家や通行人に被害を与えた場合です。民法には工作物責任の規定があり、塀の設置や管理に不備があれば、持ち主が責任を問われる可能性があります。高さのあるフェンスほど、DIYのリスクは跳ね上がります。

DIYが向く人、業者に任せたほうがいい人

DIYが向いているのは、次の条件がそろう方です。

  • 高さ1.2m前後までで、長さも数mほどの短いフェンスを考えている
  • 地面が平らで、地中に大きな石や配管がない
  • 電動工具を使い慣れていて、作業そのものを楽しめる

反対に、次のどれかに当てはまるなら業者に任せましょう。

  • 高さ1.5m以上にしたい
  • 既存のブロック塀の上に取り付けたい、またはブロックから積みたい
  • 道路や隣家に面していて、倒れたときの影響が大きい
  • 風の強い地域に住んでいる

迷ったら、腰の高さまではDIY、それより高ければ業者と覚えておくと判断しやすくなります。


フェンスと植栽(シンボルツリー)、目隠しにはどちらが向く?

植物が好きな方ほど、「フェンスより木で隠したい」と考えるかもしれません。それぞれの特徴を表にまとめました。

比べる点 目隠しフェンス シンボルツリー・生垣
初期費用 アルミで10mあたり15万〜40万円ほど 樹高2m前後の木1本で5万〜12万円ほど
目隠しが完成するまで 工事が終わった日から 枝葉が茂るまで数年かかることもある
隠れ方 すき間の少ないタイプならほぼ遮れる 葉のすき間から光と風が抜け、視線をぼかす
圧迫感 高いほど強い 出にくい
毎年の手入れ アルミ・樹脂はほぼ不要、木製は塗装 年1〜2回の剪定と落ち葉の掃除
必要なスペース 境界ぎりぎりでも建てられる 枝が広がるぶん、境界から1m以上離したい

植栽の費用感はシンボルツリーの植栽費用|植える費用の相場と樹高別の内訳で詳しく整理しています。

書き手としての結論はこうです。境界まで1mもない場所や、今すぐ隠したい窓にはフェンスが向きます。植栽は、スペースに余裕があり、数年かけて育つ過程も楽しめる庭で力を発揮します。

植栽を選ぶなら、剪定の手間と費用も見ておきましょう。生垣を業者に刈ってもらう料金は、高さによって1mあたり500円〜2,000円前後が目安です。詳しくは生垣の剪定料金|1mあたりの相場と業者に頼む目安で解説しています。自分で手入れするならヘッジトリマーの選び方|生垣向けの電源・刃長・価格帯も参考にしてください。枝が隣地へはみ出したときの扱いは、隣家の庭木の枝が越境してきたら|切る権利と剪定費用の負担を読むと全体像がつかめます。

植物を育てるなら日当たりへの影響も考える

庭で鉢植えや盆栽を育てている方は、フェンスが落とす影にも気を配ってください。南側や西側に2mのフェンスを立てると、足元は一日の大半が日陰になります。日当たりを好む松柏(しょうはく。松や真柏などの針葉樹)は、日照が減ると枝葉が間延びしがちです。

対策としては、すき間のあるルーバータイプを選ぶ方法があります。鉢を棚に載せて高さを稼ぐのも効果的です。無地のフェンスは、盆栽を飾る背景としても樹の姿を引き立ててくれます。棚の選び方は盆栽棚の選び方と置き方|日当たり・風通しを活かす管理のコツを初心者向けに解説で紹介しています。

フェンス+植栽の組み合わせという選択

どちらか一方に決めきれないなら、組み合わせるのも手です。高さ1.2m前後の低めのフェンスで足元を隠し、その手前に常緑樹を植えて上半分をぼかします。

2mのフェンスを長く立てるより費用を抑えやすく、圧迫感もやわらぎます。木が育つまでの数年間はフェンスが目隠しを受け持ってくれるので、植えた直後から視線に悩まずに済みます。足元用の低めフェンスには、高さを選べる樹脂製の目隠しフェンスのように設置の融通が利くタイプが向いています。


目隠しフェンスの見積もりで損をしない比べ方

相場を知っていても、見積書の中身が読めなければ比べようがありません。業者を選ぶときは、金額を見る前に中身を確かめましょう。

見積書で確認したい5つの項目

次の項目が書かれているかを、ひとつずつ見ていきます。

確認する項目 見るポイント
フェンス本体 メーカー名、製品名、高さ、色が明記されているか
柱と基礎 柱の本数、独立基礎かブロック上か、基礎の大きさ
撤去・処分 既存の塀や植木を撤去する場合、その費用が入っているか
諸経費 残土の処分費、運搬費、出張費が別立てか込みか
保証 製品保証と施工保証の期間が書面に残るか

外構工事では、フェンス本体をメーカーの定価から値引きした金額で見積もるのが通例です。値引き率は業者ごとにばらばらなので、値引き率の大きさではなく総額で比べるのが確実です。「フェンス工事一式」とだけ書かれた見積書は、内訳を書き出してもらいましょう。

フェンスの足元を砂利や防草シートで仕上げたいなら、その費用も同時に見積もってもらうと手間が省けます。費用の目安は防草シートの施工費用|庭の1㎡あたり相場と砂利敷きを含む総額にまとめています。素材選びで迷う場合は防草シートの選び方|素材・耐用年数・遮光率の見方も参考になります。

条件をそろえて2〜3社に相見積もりを取る

1社だけの見積もりでは、その金額が高いのか安いのか判断できません。長さ、高さ、素材、色の条件をそろえて、2〜3社から見積もりを取りましょう。条件がばらばらだと、安く見えた見積もりが実は低い仕様だった、ということが起こります。

地元の外構業者を一軒ずつ探すのが手間なら、外構・エクステリアの無料一括見積もりサービスを使う方法もあります。条件を一度入力すると、対応できる複数の業者から見積もりが届く仕組みです。申し込み後に電話やメールで連絡が来ることもあるため、連絡手段を選べるかどうかは事前に見ておくと安心です。

見積もりを並べて比べる考え方は、庭木の手入れを頼むときとも共通しています。庭木の剪定業者の選び方|料金体系と見積もり比較のコツもあわせて読むと、比べる視点が増えます。


まとめ|目隠しフェンスの施工費用は素材と高さで決まる

目隠しフェンスの費用は、どの素材を、どの高さで、何m立てるかでほぼ決まります。ポイントを振り返ります。

  • 業者施工の目安は1mあたり1万〜6万円ほど(地域や業者、現場の状態で前後します)
  • 素材別では、木製1万〜2.5万円、アルミ1.5万〜4万円、樹脂・人工木2万〜5万円、ブロック塀+フェンス3万〜6万円
  • 高さ1mと2mでは、柱と基礎の強化が必要になるぶん単価が2倍以上に開く
  • ブロック塀は高さ2.2m以下などの基準があるとされ、地区計画や建築協定で高さが決められた地域もある
  • 柱と基礎は自分の敷地内に収め、工事の前に隣家へひと声かける
  • DIYは腰の高さ程度までが現実的で、それより高いフェンスは業者に任せる
  • 境界まで余裕がないならフェンス、スペースがあるなら植栽、迷ったら低めのフェンスと植栽の組み合わせ
  • 見積もりは条件をそろえて2〜3社で比べ、値引き率ではなく総額で判断する

まずは隠したい場所の長さをメジャーで測り、外からの視線がどの高さで切れればよいかを確かめてみてください。その2つの数字があれば、見積もりを比べるときに迷いません。

フェンスではなく木で視線をやわらかく遮りたい方は、目隠しにおすすめの常緑シンボルツリー7選|選び方と注意点もあわせて読んでみてください。視線を気にせずくつろげる庭で、好きな植物を育てる時間を増やしてみませんか?

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この記事を書いた人

盆栽・庭木・観葉植物の育て方や選び方を発信する「sabi-green.」の編集チームです。専門書や生産者・園芸店の情報、専門サイトの情報などをもとに、初心者が疑問に思いやすいポイントを整理してお届けしています。

「盆栽は難しそう」「すぐ枯らしてしまう」という悩みを自分自身も経験してきたからこそ、専門書的な正しさよりも、初心者が実際につまずくポイントに寄り添った情報をお届けしたいと考えています。

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